【書籍案内】認知症の時代 ー支え合える社会を目指してー:吉水卓見

2期生の吉水卓見先生の書籍が出版されました。

認知症の時代 ー支え合える社会を目指してー(PHPエディターズ・グループ)

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■ページ数:200~300ページ
■定価:1,500円(税抜)
■出版社:PHPエディターズ・グループ(東京都)
■発売日:令和4年4月7日

■著者の紹介
吉水卓見(よしみず・たくみ)
医師。医療法人茜会会長。
OCH二期生であり、琉球政府の医師免許も取得した。本書では当時のことを一部記載している。

■出版の趣旨
医療法人茜会の創設者で同法人の会長であり、社会福祉法人暁会の創設者かつ同法人の初代理事長でもあった医師・𠮷水卓見の認知症関連書籍を出版する。𠮷水医師は山口県下関市上新地町にある𠮷水内科で診療を行っている現役の内科医。オレンジドクター(山口県もの忘れ・認知症相談医制度における相談医)の資格を有し、豊かな知識・臨床経験をもとに認知症についての洞察を深めてきた。75歳まで全国の病院を審査する病院機能評価の審査員も務めていた。医療法人茜会の季刊誌『時丗』や社会福祉法人暁会の『あかつきだより』において認知症に関する医学論文を15~16回連載しており、この原稿を構成しなおす形で、さらに広範の読者へ向けて出版する。

■出版の意義
超高齢社会となった日本において認知症は社会的課題となっており、世間一般の関心は高いと思われる。一説には2025年に日本の認知症高齢者は730万人にのぼるといわれ、これは高齢者(65歳以上)の5人に1人にあたる。認知症はますます身近でかつ深刻な問題となっている。このような社会情勢をふまえ、今回の出版が読者に認知症についての知見を周知し、議論や思考を深め、認知症に向き合う手助けとなればと考える。

■著書の内容
本書の特色は、認知症について医学的な成り立ちを解説するにとどまらず、様々な社会問題に言及し「人間社会の病気」として認知症を描き出している点である。著者は家族や地域社会の崩壊が認知症の発症と進行に大いに関係していることを鋭く指摘する。核家族、老人独居、老々家庭、孤独といったトピックを扱いながら高齢者が大事にされない社会を浮かび上がらせ、限界集落の増加、農山村の集落の消滅、過疎化により若者がいなくなった地域などに光を当てる。社会的事象から認知症の要因を掘り起こすのである。本書は画期的な認知症論であり、超高齢社会の生き方を提示する啓蒙の書である。

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