修了生が関係する「輸血懇話会 in 沖縄2020(中部会場)の開催レポートです。
井 清司先生による災害医療と輸血医療の講演
久田友治(12期、沖縄県赤十字血液センター所長)
2020年2月14日、中部病院で開催した輸血懇話会には院内外から50名余が参加しました。一般講演① 「沖縄県における骨髄バンクの現況」では、骨髄バンクを支援する会代表の上江洲 富夫氏が、沖縄県が人口10万人あたりの骨髄バンク登録者数が全国一である等の現況および課題をお話しました。② 「沖縄県における血液事業の現状と課題」で血液センターの平良和彦氏は、安定的供給のための血小板の予約および緊急搬送が九州で最も多い県内における定時搬送への協力を依頼しました。 ③「輸血による副作用・感染症」で血液センターの平安山睦美氏から、個別の核酸増幅検査導入によりより安全になった血液製剤ではあるが、決してリスクはゼロではない事を踏まえた輸血による副作用と感染症について講演を頂きました。
特別講演の井 清司先生(10期)は災害医療や救急医療を専門として仕事をされ、熊本赤十字病院長を勤められた後に、熊本県赤十字血液センター所長に就任しました。これまで長い間、国内外で培ってきた災害医療の歩みと、センター所長の就任直後に発生した熊本地震で実践された災害時の輸血医療についての講演でした。アンケートでは多くの参加者から「もっと多くの方に聴いて欲しい」との要望を頂きました。
本会には中部病院同窓会から後援を頂き、ありがとうござました。